ソフトSM

当時SMが出来るセラピストが少ない中、

TBさんはソフトSMを得意として入店してきました。

 

40代前半のひょろりとした長身男性。

ふわっとした長髪、物静かで、バンドでベースを弾いてそうな

第一印象でした。

 

ホテルまで地下鉄で移動する間も、

シャイな男の子が少し緊張しているようなエスコートで

SMプレイを連想できなませんでした。

 

カウンセリングでは、SMでは信頼関係が大切なこと、

嫌なことははっきり伝えてほしいことや、

彼のSMプレイの美学、こだわりも少し話してくれました。

 

リクエストした手かせ足かせ。

小さなアタッシュケースにきちんと収められていました。

 

プレイが始まると一変して押し殺した低い声での言葉責め、

おや、違う人格がでてくるのね。

 

性感マッサージは上手でとても気持ちよかったのですが、

私にはMの素質がなかったようで、

枷でM字開脚に固定されても、はしたない姿勢で責められても

普通の快感以上は得られず、

羞恥心からの興奮も感じませんでした。

 

TBさんには「亜弓さんはMではありませんね。」と告げられました。

 

TBさん、イケオジだったのに、ホスラブでパネルをしつこく叩かれたせいか、

数ヶ月で退店してしまいました。

 

プロピ!

SDさんをリピートしながら回遊を始めました。

 

予約してお金を払えば、いろいろな段取りをすっとばして

興味を持った男性に会えるのが面白くなってきたのです。

 

AMさんは20代なかば、枠が少なくて予約困難でしたが

ホームページにスケジュールがアップされた直後にメール、

無事に約束できました。

 

会ってみると現役AV男優なのに木訥なのが意外でした。

 

待ち合わせから手つなぎ、柔らかい物腰、

部屋ではアロマを炊いてくれて、

プロフェッショナルな接客でした。

 

性感は、S強めとクンニが彼の売りでした。

流し目をよこしながらの言葉責め、

見下ろしながら足を噛んだり、体重をかけて圧迫されたり、

雰囲気作りも上手かったです。

 

2回会って、残念ながらイクことはありませんでしたが、

時間いっぱい楽しませてくれました。

改札の物陰で抱きしめてキスされたのも良い思い出です。

違和感

SDさんの写メ日記は、

機転が効いて最後にクスッと笑わせる文で、人気がありました。

 

ある日の写メ日記の感想メールを送ると、返信で

「気が付かなかった?」とあったので、何が?ときくと、

縦読み。」

 

 

あっ!

 

日記の行頭を拾うと

「あ ゆ み ら ぶ ま た あ お う」

と読めました。

 

えっ?何これ?

もし他のお客さんが気づいたら良い気持ちはしないでしょう。

SDさんのことは気に入っているけれど、

営業ツールの日記でこういうことをするのはどうなのかなと感じました。

 

人気が出てきたところに本業が忙しくなり、

それまではたいてい希望日が叶ったのが、

予定が合わなくなってきました。

 

そしてある日の写メ日記で、

 

予約をお断りすることが多くなって、

会えなかったお客さんに申し訳なくて

スケジュールを休みのまま出勤している

 

と書いてました。

 

これは、客への配慮ではなくて、

SDさんの後ろめたさの言い訳なのでは?

言い訳して楽になりたいだけじゃないの?

 

兼業セラピストとスケジュールが合わないのは仕方ないこと。

それを客もセラピストも承知の上で、

その日会えた幸運を楽しめばいい。

 

出勤を正確に出すのはセラピストの誠意と私は思っていたこともあり、

SDさんのリピートはやめました。

 

剥がれることにはなりましたが、

利用はじめのしくじりから立ち直らせてくれて、

心も体も男性と触れ合う楽しさを思い出させてくれた

SDさんには感謝しています。

女風遊びって楽しい

SDさんとの出会いで女風遊びが楽しくなってきました。

彼の、友達以上恋人未満の距離感が心地よく、

共にイケる口だったので、飲茶でビール、肉バルでビール、

何を話したかすっかり忘れてしまいましたが、

飄々とした人柄に肩の力を抜いて過ごせる時間でした。

 

週に数回の雑談メールの、映画やマンガ、本の情報交換や

他愛ない馬鹿話の往復は新しい男友達が出来たようでした。

 

リピートを重ねてもいつも丁寧な性感で、

肌がさらさらと滑らかなのも気に入ってました。

ローションをこまめに使うのも良かったです。

 

徐々に人気が出てきたのも嬉しかったです。

こんなことがありました。

 

ホスラブに、初めての女風利用でSDさんに入りたくて

事務局に電話しても、SDさんに連絡しましたがスケジュールが合わない、

という返事をされた

という書き込みがありました。

 

当時その店はセラピストのTwitterを禁じていて、

特別セッティングもなかったので、

初めての予約はスケジュールが出るのを待つか、

事務局に問い合わせるしかなかったんです。

 

すぐにSDさんは写メ日記で、

事務局から自分にそのような問い合わせはなかった。

あなたが都合良いと書きこんだ曜日の

◯日と◯日にスケジュールを出すので、

よかったら予約してください。

とアップしました。

 

直にその日記は削除されましたが、

無事に彼女に会えたそうです。

 

彼の軽やかな一方で型破りなこともする一面が面白かったのも、

リピートした魅力でした。

 

新人を予約した

MIさんにはその後も絶賛の口コミが続き、

彼の性感が合わなかった自分の体はおかしいのかと

しばらく悩むことになりました。

 

 

経験豊かなセラピスト二人が失敗だったことは、

このまま諦められないという謎の意地を生み、

新人セラピストのSDさんを予約しました。

SDさんは40代前半身長170cm、タレ目でスリムな男性でした。

 

私が初めての客でとても丁寧に扱われました。

性感前のマッサージでは、

「こんなにガチガチに凝って、亜弓さんの体が可哀想だ」

と言われ、その言葉選びに好感を持ちました。

彼のソフトタッチの性感は、自分はこういう接客が好きなんだな、

と気づかせてくれました。

 

下着がいつも可愛いトランクスで、その後に会ったセラピストで

トランクスだった人はいませんでした。

性感の後、その前が膨らんでいて、「イテテ」と言ってたので

「挿れたくならないの?」と聞くと、

「挿れたいよ!」と即答だったので吹き出してしまいました。

 

どんな風に口コミ書いて欲しい?と聞くと、

任せるよ〜と言われて、下書きを送り、

「チートじゃね?(笑)」と返事が来ましたが、

盛ったつもりもなかったのでそのまま投稿しました。

 

彼のカジュアルな雰囲気は女風初心者の私に心地よく、

リラックスできるようにリピートごとに工夫してくれました。

雑談メールも楽しい人で、学生時代の男友達のようでした。

 

二人目のセラピスト

一ヶ月後、二人目のセラピストMIさんを呼びました。

エロくて熱量のこもった口コミが寄せられる人気者。

生理が来てしまいそうだったので、食事デートに変更しました。

 

レストランに現れたのは長身の30代なかばのエネルギッシュな青年、

本業の後のスーツ姿が凛々しかった。

 

頭の回転が早く、話がはずみました。

本業のこと、趣味の料理のこと、学生時代のアルバイトのこと、

そして「亜弓さんだから話すけど」というセラピスト業の裏話は、

この遊びを始めたばかりの私にはとても興味深かったです。

 

そして一月後の性感。

楽しいデートを過ごせたので期待してのぞみました。

が、合わなかった。

 

ドSが売りで、序盤から支配感強めの彼の性感は私には合いませんでした。

MIさんもかみ合わないと感じられたようで、

途中から集中力が下がり、イカせればいいとばかりに

電マをクリトリスに押し付けてきました。

彼からもこんなはずじゃなかったと、呆然としてる

気配を感じました。

 

シャワーと身支度を済ませて部屋に戻ってみたら、

すでに服を着て自分だけコーヒーを淹れて飲んでいました。

 

 

メンエスでの講師歴があるだけあって、

お風呂場の準備は洗練されてました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちがうこれじゃない

吐き気を感じるほど緊張し、

待ち合わせの新宿アルタ前に着く。

やがてメールで知らされた服装の男性に声をかけられた。

 

えっ、この人?

プロフィールの年齢より上に見える。

50歳すぎなのでは?

それに、なんか、服も垢抜けなくて普通のおじさん…

この年頃で、高身長で太ってなくて髪がふさふさなら

平均以上なのかもしれないけど、

セラピストってもっと素敵なんじゃないの?

 

顔には出さないようにして雑談をしながらホテルに向かう。

連れて行かれたのはバリアンだった。

 

先にシャワーを済ませベッドで待っていると下着姿でNSさんが部屋に入ってきた。

やはり肌の質感は50代。

 

しかし、施術はダントツで良かった。

イキ狂った。

その後40人以上セラピストを呼んだけれど、

一番上手かったかもしれない。

 

ボソボソと何か言ったかと思ったら、

コンドームをつけて挿入してきた。

 

何度も読んだ店のHPには本番行為は禁止とあったのに。

 

後にホスラブで「おち◯ちん欲しくなっちゃった?」と言って

挿入するのが彼の定番と知った。

 

混乱している間に、両乳首とクリトリス同時攻めで腰振られ、

再び激しい快楽に突き落とされた。

 

テクニックは最上級だったけれどそれ以外が最悪。

歯槽膿漏の口臭も勘弁してほしかった。

 

本番をやめさせられなかった自分にもがっかりだった。

 

その後も彼には絶賛口コミが寄せられ、それを見るのも

長々と綴られるNSさんの写メ日記も不快だった。